おしえて☆ウィルくん
注:このページは超ネタばれ警戒地域です。
下手に読むと見てはいけないネタに遭遇するおそれもあります。
純粋に小説だけを楽しみたい方は手を出さないで下さい。
280) ウィル君がリュート氏を師事する際、『とっても効果的な教育法』を用いられたのは理解しましたが、ノワール女史やブラン嬢、ルージュ嬢の姉妹の教育法はどうだったのでしょう? 彼女らのリュート氏の崇拝振りからすると、大分違った教育法を用いられていたと思うのですけど。
リュート :えー。別に変わりませんよ。陛下にもノワールたちにも等しく愛情を
注いで参りましたよ。私。
ウィル :……朝早くから日付変わるまで血の滲む訓練を強要したのか?
リュート :血なんて週に三度ほどしか滲ませなかったでしょう、人聞きの悪い。
ウィル :いやその言い返し方もどうかと。
リュート :もっとも学問については、ノワールは元々魔術学の勉強を望んで
いましたので別ですが、ブランとルージュには陛下にお教えした程
深くは掘り下げて指導しませんでしたけどね。
でもその代わり、武術に関してはかなり念入りに訓練を施しましたよ。
どこかの誰かと違って三人ともとてもやる気のある生徒でしたもので、
こちらとしても大変教え甲斐がありました。
ウィル :ていうか今更だが、暗黒魔導士がそんなんでよかったの?
天下の暗黒魔導士が悠長に子供なんて育ててて、誰も何も
言わなかったのか?
リュート :その辺は、別に。皇帝もあまり私を多くの人間の目に触れさせようとは
しませんでしたので、結構内密のうちに育てられましたから。
皇帝は知ってたんでしょうがあの人興味のない事は気にしない人なので。
魔術に囚われていたからと言って、私の子供好きというか
世話焼きというか、その辺の性格が変わる訳でもなかったですしね。
自分で言ってちゃ世話ないですが。
279) ファビュラスから陛下の家庭教師として赴いてきたわけですが、会ってもいない内から能力的に自分より劣っている陛下にそれほど尊敬の念を抱いていなかったと思うんですよ。それがどうして、普段の扱いはともかく、88話で命令されて幸せを感じるくらいに尊敬するようになったのか、その辺の経緯が知りたいです。
リュート :いえ、あの、野生の獣とかではないので別に主の能力次第で忠誠心が
上下するということはないのですけれど、私。
ウィル :能力の上下で人の価値を測るというのはどちらかというとソフィア的な
思考……はっ。
ソフィア :なあに? あたしが? あたしがケダモノみたいだと?
ウィル :えっ、いや、そそそんな別に野生の獣そのものとかいう意味じゃなく!
ソフィア :尚ひどい事言うな!(ごすっ! ――ウィル完全沈黙)
……まったくもう。確かにあたしは強い人って尊敬するけどさ。
リュート :まあ、私も能力の高い方を尊敬しないわけではないのですが。
何らかの能力に秀でているということはやはり、相応の努力をした
証でしょうしね。
けれど、先に申し上げました通りそれだけが要素の全てではないですね。
……始めは陛下ご本人への忠誠というよりも、前国王陛下つまり陛下の
お父上に対する忠誠心ですね。ヴァレンディに赴いて以降、
前国王陛下には大変よくして頂きましてそのご恩への報いになればと
当時王子であらせられた陛下の育成を忠実に勤め上げようと
思ったわけですが。
ソフィア :ウィルのお父さんってどんな人だったの?
リュート :比較的人格者でそれなりに厳しく普通に威厳のある方でしたよ。
ソフィア :……常々疑問なんだけど、あなた自分の主君ほんとに尊敬してる?
リュート :してますってば(にこ)。愚君に仕えるほど私は暇ではないですよ。
その様なわけで一生懸命陛下をお育て申し上げてたのですが、
その過程において陛下の素質の面白さとかからかったときの面白さとか
そういう部分に気がついてしまって興味が湧いたというか。
ソフィア :…………それ、尊敬……?
リュート :というのは特に冗談でもないですがおいといて。
ま、月並みですが徐々に片鱗を見せ始める支配者としての器というか
為政者としての強さというか……その辺に惚れ込んだんですよ。
兄としての愛情とはまた別個に。
ソフィア :あー。昔のウィルは結構王族としてまともっぽく威厳あったもんね。
それが今や若年性エロオヤジ……はぁ……なんなのかしら。
278) 268と、ウィルがリュートさんに報告するシーンを見ていて思ったのですが、ブラウン氏とリュートさんが出会ったらどんな感じになるのでしょーか?
リュート :……ふむ(ブラウン氏登場シーン読み返し中)。成る程。
ウィル :成る程って……そのみぢかい感想が嫌に怖い。
リュート :失敬な。……この方と面会する機会があったとしたら……ですか。
別にどうにもなりませんでしょう。お互い、理性ある大人なのですから。
ウィル :理性ある……?
リュート :それは私とブラウン氏、どちらに対する疑念ですか陛下?
ウィル :いやどっちもどっち……
リュート :(無視)そのときにどうなるかは面会の理由によりますでしょうね。
商談相手である場合と敵対者である場合の応対が同じになるわけは
ありませんし。
ウィル :ていうかいっそ273みたいに実際顔合わせてみたら早いんじゃないか?
リュート :ああ、それはですね、運営委員会の発表によりますと
「面白そうだけどあえて外した」ということらしいです。
まだお互い今後のストーリーに絡む余地があるキャラだということで。
ウィル :…………絡んでくるんですか……? 再登場するんですか……?
一回っきりの捨てキャラじゃないんですかあの人……?
リュート :一応下僕4-3でも名前出てきましたしね。可能性的にはあるかな、と。
まあ、えあの言うことですから本当に絡んでくるかは未確定って
所でしょうけどね。
277) 素直じゃないソフィア嬢。ウィルの事を本当はどう思ってるんですか?さすがに、照れ隠しばっかりはウィルが可哀想だと思うんですけど・・・
ソフィア :また来たわねこの質問。
ウィル :折角送っていただいた質問になんとも失礼な物言いを……
ソフィア :だってねえ。そろそろあたしだって、罪悪感とか感じ始めたりも
するわけよ。こんな質問をそう何度も頂いてしまうと。
ウィル :え!? そ、それって!? どういうこと!?
俺に対して照れ隠しな態度を取り続けていることに対し悪いと
思ってくれるって事!?
ソフィア :まあ、そうなるわね。分類すれば。
ウィル :分類すれば……?
なんかその微妙な言い方が気になるといえばなるけど、でも君が
その部分を反省してくれるなんて嬉しいよ。
その意気で、もう遠慮なく、包み隠さず思いのたけを俺に告げてくれて
いいんだよ?
ソフィア :……そう。だったら心苦しいけど仕方ないわね。
(にゅ、と背後から何かを取り出す。それは……)
ウィル :な!? 何それ!?
ソフィア :立錐の余地もないほど釘を打ち付けた撲殺用バットハンニバル君。
毎回毎回この手の質問を頂く度にウィルを撲殺しなきゃいけないってのは
さすがのあたしも罪悪感……ああごめんねウィル。
ウィル :いやそんな棒読みで謝られても!
ていうかなんで! 撲殺しなきゃいけない義務は生じてないだろ別に!
ソフィア :ふふふふふ。さーああたしの思いのたけをその身にお受けなさーい。
ウィル :んきゃーーーー!!(ぼごッ☆)
276) 白ゴマと砂糖を間違えるというお約束以上の間違いを平気で行い、チーズケーキでノワール女史を病院送りにし、あのリュートにもさじを投げられ、ウィル君ソフィア嬢解放軍ご一行様に「危険物取り扱いのエキスパート」と呼ばれるor認識されるばかりではなく、恋人のサージェン氏にすら「一緒にキッチンにいると戦場にいる以上の危機感を感じる」と言われ、クッキーを作ろうとすればまず必要がないと思われるフライパンを真っ先に加熱してしまう料理オンチ以前にあなたがキッチンに入ると磁場が狂うんじゃないのそれか台所はアナタの鬼門なんでしょ、なライラさん。 聖騎士になる前からここまで悲惨な腕前だったんですか?事情に詳しそうなツァイトさん、どうぞ。(ちなみにここまで散々言っていますが、私彼女が「Crusade」キャラで一番好きです
ライラ :そーやって乙女の恥ずかしいところをわざわざ掘り返して!
ひどいわ! でも好きって言ったから許す!
ツァイト :乙女ってどの面下げてそんな戯言仰ってらっしゃるんでしょうか。
ライラ :何よツァイトの分際で。この面よ? こーのーつーらーよー?
ああん何か文句あるぅ?
ツァイト :わ、分かった、分かったから酔っ払いみたく管巻いてくんな。
しっかしよくもまあこんなにネタがあったものだなお前。
これだけの長さの質問、貰うのだって初めてだろ。
ライラ :質問自体は長くないでしょ。
ツァイト :あーそーだなー、本当だ、よく見ると質問自体は結構簡潔だー。
そっかーただ単にライラの過去の栄光がこれほどまでに前置きの文章を
長くしていただけかー。
ライラ :うわームカつく、とてもムカつくわー。(ツァイトの首絞めてぎりぎりぎり)
ツァイト :ってぎりぎり首絞めてるのライラじゃなくてサージェンっ……
ライラならともかくサージェンの腕力で締め上げられたらしぬ……
(がくり)
ライラ :最近の若者は軟弱ねー。
サージェン:お前より年上だと思うのだが、ライラ。
……しかし、肝心のツァイトの気を失わせてはこの質問に答えられない気が
するのだが……
ライラ :まあーたいへん。こまったわねえー(棒読み)
仕方がないから私が自分で答えることにするわ。
私ぃ、貴族のお姫様だからぁ、お料理なんてしなかったもの〜。
わかんないわ〜。ほほほほほー。
ツァイト :う、うそだ……っ、あれは、忘れもしない聖誕祭のパーティ……(ふみッ)
ライラ :ほほほほほ? なあんのことかしら〜♪
275) ライラさん、レムレス〜「Crusade」の間に何をやったんですか?よっぽどの事がないと、一ヶ月でここまで性格変わらないですよ・・・?(恐る恐る
ウィル :レムルス〜Crusadeっていうか、Crusadeの短編〜レムルス本編だね。
確かにサージェンさんすら認めるこの違い。何があったんですか?
ライラ :なにもないわよぉう。ぶー。
ウィル :その態度で? あの凛々しい女の子はどこへ行っちゃったんですか。
ライラ :ここにいるわよ。
ウィル :……冗談はさておいて。
ライラ :まともな回答を冗談の一言で流さないで。
ウィル :まともな回答のつもりだったんですかそれ。
……で? じゃあ聞き方を変えますけど、なんだってまたあの
番外編のときはあんなにツンツンしてたんですか。
ライラ :えー? うーん。まだサージェンに慣れてなかったし?
ウィル :内弁慶なペットですかアンタ。
ライラ :女だてらに騎士なんてやってるとねー。ちょっと気を抜いただけで
甘く見られるんだもの。初対面の人への応対は気をつけてたの。
って事情はさておき今流行のツンデレとでも呼んでくれてもいいわよ☆
(注:ツンデレ…最初主人公に対しツンツンしてたキャラがいつの間にか
べっとり惚れまくってデレデレになるという王道展開な萌えの1ジャンル)
ウィル :マニアックな……。ていうか何、この脚注……。
274) 解放軍でご飯は誰が作っていたんですか?当番制でもあったんですか?ライラさんも作ってたりしたんですか?チーズケーキ(?)、チョコクッキー(?)など、お菓子なんかは作っていたようですが。
ウィル :解放軍にはね、直接的な戦闘行為に参加しない後方支援要員として
食料関係を纏めて面倒見る専門の部隊があったからね。
ライラさんに食事当番が回るだなんて空前絶後の恐怖は訪れることは
なかったんだよ。
ライラ :……何よー。
ウィル :何って……聞きたいですか?
ライラ :…………うえーん、サージェンー。
サージェン:よしよし、可哀想に、ライラ。けれどもフォローは出来ない。
強く生きるんだ。それでこそ君だ。
ライラ :ううっ。えぐえぐ。頑張る……
ウィル :いや、いろいろ怖いから頑張ってくれなくていいかな……
ちなみにかなりの大所帯だったもんで、調理道具に関しては
携帯式の簡易的な器具でなくてファビュラスで発注した結構値の張る
機材(火力の強いコンロとか)を携行して行ったので、
普通にまともなものを作ることが出来てたよ。
あー。まともに作れる人が作ればだけどね。
ライラ :うあーん! 重ね重ね何かひどいこと言うー!
サージェン:……よしよし。
273) 本編で余り接点がなかった人々ご対面大会とかやってみませんか? そういう人々のお互いの印象を聞いてみたいです。(殆ど帝国組と解放軍組、ということになるのでしょうが…)
ウィル :ふーん、本編であまり接点がなかった人、ねえ。
まずは俺からと行きたい所だけど、俺はあんまり接点がなかった人
ってのはいないような気が……。アリスとかは本編じゃあんまり
絡んでないけど今更な気がするし。
ソフィア :敵の人は? ええと(作品読み返し……)この人はどう? ランズダーン。
ウィル :……読み返すなよ。ていうか誰。
ソフィア :ブランのところの副官。67話でお亡くなりあそばされましたが。
ウィル :そんなマイナーな人をあの世からわざわざ連れてこなくったっていいのに。
ソフィア :それはお化け嫌いだからの発言?
ウィル :……べつにぃ。諦めてるしー。(ごそごそ)
ソフィア :ごそごそって何取り出して……うぁ数珠。
ま、まあいいけど。ということで早速お連れしましたー。どーぞー。
ウィル :南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏……喝ッ!!
(登場早々しゅうううう……と何やら煙を放ち始めるランズダーン氏)
ソフィア :ウィルちょっと速攻で消そうとしないでよ。あなた霊能力者?
ウィル :絶対いらんわその手の能力は。
ランズダーン(以下ランズダ):……出来れば無視しないで欲しいのだが。
ウィル :ちッ。まだいやがるよ幽霊。
んで何? 何を話し合えと? この小さめのおっさんと。
ランズダ :小さ……! わ、悪いか! 無駄に身体が大きくては天馬になど乗れんわ!
ウィル :小さいのはともかくとしてこんなおっさんの印象なんて読者さんだって
別に聞きたくないんじゃないかな。
ソフィア :それもそぉね。
ランズダ :くうっ……ちくしょうーッ!(天馬に乗ってばさばさ退場)
ウィル :ど、どことなくブランと反応が一緒だな……。まあいいや、次。
ソフィア :あたしは誰にしようかしら。なるべくマイナーすぎない人で、と……
うーんと、じゃあ聖騎士団のコルネリアス隊長どうぞー!
ウィル :だからなんでおっさんばっか……
コルネリアス(以下コルネリ):む、久々の出番だな。おほん。
して、何を話し合えばよいのだ?
ソフィア :んふふふ、コルネリアスさんって昔は凄い剣豪だったって話よね?
聖騎士団とか率いてるんだもん、そりゃあ凄かったはずよね?
コルネリ :昔? 何を言うか、老いたりとはいえこのコルネリアスの剣の腕、
未だ錆付いておらぬわ!
ソフィア :うわぁ! そうなの? それは楽しみぃ……♪(すらり、と抜剣)
コルネリ :……!? な!? 何だ唐突に!?
ソフィア :ふふふふ、今までさすがにコルネリアスさんとは対戦したこと
なかったのよねえ。ぜひとも一回剣を合わせて見たかったのよ〜♪
ウィル :出た、変態性癖……
ソフィア :変態じゃないもん。剣と剣、拳と拳のぶつかり合いは言葉よりも雄弁に
意思の疎通を図れるコミュニケーションツールなのよ。
ウィル :図れません図れません。
ソフィア :うふふふぅ♪ 行くわよコルネリアスさーん!(ダッシュ)
コルネリ :き、聞いとらんぞこんなオチー!!(ダッシュ逃げ)
ウィル :聞いていなくても想像はつけてくるべきだったねコル爺。合掌。
えーと後は……誰かやってみたい人ー。
リタ :はーい。はいはーい。やるー。
ウィル :リタお前、本編じゃ出番自体少ないんだから接点ない人多すぎだろ。
リタ :……バハムートちゃん(ぱちん)。
ウィル :(ぱくっとくわえられて天高く飛翔)久々にこれかァァァァァァ!!
リタ :ということで、じゃあ私はリュートにしようかしら。
リュート :おやおやリタ様。私とは接点、あるじゃないですか。7章で。
リタ :あれ暗黒魔導士でしょ。ってことで。
リュート :そーですね(あっさり)。……しかし作中では殆ど接点ありませんが、
物語として具体的に書き表されていない過去などにおいては
割と付き合いがあったんですよね。
リタ :そうね。私もよくヴァレンディアには行ってたし。
地理的にローレンシアよりフレドリックの方が近い分、下手したら
エルフィーナよりも私の方が、ウィルもリュートも顔を合わせた
機会が多いんじゃないかしら。
リュート :そうかもしれませんね。……その気になればお一人でバハムートを
駆って飛んでくることも出来ましたしねえ……。
一国の姫君が上空数千メートルの高度、数百キロの道のりを一人で
すっ飛んでくるんですよねえ……。
あれにはさすがの私もびっくりしました。
リタ :や、やあね、まだそんなこと覚えてるの?
それに一人じゃないわよ、アリスちゃんもいたでしょ。
リュート :当時三つや四つの幼児をそのような環境で連れまわさないで下さい。
というか貴女だって八歳九歳といった所でしたけれど。
リタ :バハムートちゃんが私たちを危険な目に合わせるわけないじゃない。
リュート :陛下のことは遺憾なく危険な目に合わせているようですけどね。
(ちらりと上を見て)……まあいいですけど。
リタ :本音が垣間見えたわね、今……。
272) 「レムルス」以前に、ツァイトさんとサージェンさんは、ディルト様のお母さんにどんな目にあわされたんですか?
ツァイト :……なあ……そういう縁起悪いネタやめようぜ……?
ウィル :え、縁起悪いんだ……
ツァイト :思い出したくもないね。むしろえんがっちょ。
ウィル :そこまで……
ツァイト :一言で言えば「レムルス」でのような目にあわされて来た訳だ。
多分今後も、「レムルス」で度々あのクソ王妃が擦り付けてきくさり
やがった横暴の数々をお見せできると思うんだが……
うぁ。考えただけで寒気がしてきた。
ウィル :敬語も無茶苦茶だし。
ツァイト :あの悪気なく人を窮地に陥れる手腕だけは尊敬してやってもいいぞ。
しかしそれ以外は駄目だ。あの女を敬うだなんてまだ悪魔崇拝の方が
人間的に思える。
……サージェン、お前も黙ってないで何か言えよ。
サージェン:…………。
ウィル :あ、いたんだ。
サージェン:あの王妃は……
ウィル :お、王妃は?
サージェン:……いや、いい。やめよう……もうやめよう……
ウィル :あ、あのサージェンさんがこれほどまでに恐怖する相手って……(汗)
結局具体的には答えてないし……。一体何があったんだ……??
271) かなり今更の質問なんですが。ソフィアって対外的には一般人ですよね?そんな人が仮にも国王と結婚するということは認められるんでしょうか?
ウィル :ん〜……認められなくても認めさせるしかないだろ。
ソフィア :やっぱり認められない可能性もある、ってことなのね。
ウィル :まあ文句をいう輩はどこにだっているもんだからね。
でもまあ大丈夫だよ。全く前例がない話という訳でもないし。
ソフィア :前例、あるの?
ウィル :そんなによく聞く話でもないけどね。でもほら、日本の皇族だって現在は
一般人から嫁さん貰うだろ。
ソフィア :そんな現代日本と比較されたって……
それに一般人って言ったって、身分は一般でも結構なご家庭の人じゃない。
あたしみたいな、本気で中流下流な階級のお家からは貰わないでしょ。
ウィル :まー、天皇家の事情の方はよく分からん訳だが。
基本的にはこっちだと尚、王族や上流貴族の場合は爵位を授けられてない
ような家から嫁を貰うのは難しいね。下流の貴族だとままあることだけど。
でもさっき言ったとおり決して皆無ではないので、そういう場合の
躱し方ってのもある。
ソフィア :どうするの?
ウィル :爵位を持ってる家の娘になればいいんだよ。
そこそこの貴族の家に養子として一旦籍を入れて体裁を整えてから嫁入り。
これなら文句は出ないだろ。
ソフィア :うわぁ、何かズルしてるみたい。
ウィル :豪商とかの有力者なら下級の爵位なら金で買う事も出来るしね。
あ、勿論市場に爵位がぽんっと出回ってる訳でなくて金で色々根回しした上
爵位を授けられるように仕向ける事も出来るって意味だけど。
あとは、俺が国王権限で適当な理由をでっち上げて爵位を与えるって手も、
ソフィアの実家がヴァレンディアだったなら出来たんだけどね。
ソフィア :社会の不正・裏取引のオンパレードって感じねー。
ウィル :嫌な言い方するなよ……別に法律に違反するような事じゃないんだし。
……法律云々なんて言ったら、そもそも別に平民と結婚しちゃいけないって
決まりがあるわけじゃないんだから、こんな回りくどいやり取りを
経なくたっていいんだけどね。世間って難しいもんだね。
ソフィア :そーね。あたし、平民でよかったわー。
ウィル :ちょっ……あ、あの、いつまでも平民でいるつもりじゃ困るんだけど……?