おしえて☆ウィルくん
注:このページは超ネタばれ警戒地域です。
下手に読むと見てはいけないネタに遭遇するおそれもあります。
純粋に小説だけを楽しみたい方は手を出さないで下さい。
220) 女性と見紛う美貌のリュート様。本気で女性と間違えられたことはありますか?もしあったのなら、その前後の経緯なども是非。(あ、例の「お母さん」は別として・・・笑)
219) どうにも気になって仕方ないのですが、腐れ大神官様。「発酵中」って一体どこから出てきた発言だったんですか?(ろくたびより)
カイル :…………別に。
ウィル :全然意味ないよこれは。強いて言えば自分が腐れ腐れ言われてるから
こいつも似たようなもんだろうが、程度の意味くらいじゃないかな。
たまに脈絡も無く変なこと言うよな。カイルは。
カイル :あのレムルス聖騎士団の剣士ほどではない。
ウィル :誰……? ……ああ、サージェンさんか。あの人はある意味別格だから。
全然話変わるけど、あの人の口説き文句とか結構凄かったけど、
カイルは彼女とかにはどんな感じのことをいうわけ?
カイル :聞いてどうする。
ウィル :特にもしないけど……笑い話の種にはなるかな。
カイル :……阿呆か。
ウィル :へそ曲げるなよ、言えよー。
カイル :毎度睦言を交わし合うような短い付き合いの相手ではない。
ウィル :女の子はどれだけ付き合っても愛してるって言って欲しい物だと思うぞ。
カイル :ストーカー紛いの人間に愛情について語られたくはないわ。
ウィル :だ・れ・がストーカーだッ!
218) あえて、特定の恋人のいない方々にお聞きします。もし結婚するなら誰とがいいですか?(無回答不可)
ウィル :またそうやってわざわざ波乱の種を蒔くような質問を。
まあもっとも波乱も何も無かったらつまんないけどね。
ディルト :余裕だな。
ウィル :だって今回俺関係ないですしぃ♪ ということでディルト様からどーぞ?
ディルト :……ソフィアと言ったら?
ウィル :死んで頂きまス。
ディルト :それ以外から選んだって結局はなんか文句言うだろうお前!?
ソフィアはどうしたんですかァ? とか言って!
ウィル :ほほう、いつまでも馬鹿という訳ではないんですね。感心感心。
ディルト :嬉しくない。……うむう……ソフィアはあえてはずすとすれば……
何故か希に私×リタ姫を推してきて下さる読者の方がいるのだが……
ウィル :からみのシーンありましたっけね?
ディルト :まあ、なくはない。一応作者的にも意図的であろうシーンが1個所。
だが、それだけのはずなのだが。
ウィル :まー俺には影響ないんでくっついちゃったらどうです。
まんざらでもないんじゃないですか? おや、顔が赤いような……
ディルト :止めろと言うにっ! なによりリタ姫は第一王女ではないか!
それはさて置いて、他の人は!?
リュート :えーっと……私も恋人無しですね。
ウィル :……ノワールとか違うの?
リュート :違いますよ、何言ってるんですか。ノワールは私の妹のようなもので、
弟子です。彼女が私の恋人なら立場的にほぼ一緒な陛下、
あなたも恋人ですよ?
ウィル :うあごめん勘弁やめて申し訳ありませんでした俺が悪かった。
リュート :分かれば結構。でもそうですね、ノワールは女性としても大変
魅力的だと思いますよ。
ブラン :ええとー……うーん、リュート様みたいなお方がいいかしら(照)。
リュート様御本人は恐れ多くてそのような事は思いもしないんだけれど。
ディルト :ウィルは?(ぼそ)
ブラン :ウィルも、好きな相手のことは何か相手が嫌って言う程大切にして
くれる人だから、結婚したらとても素敵だと思います。
ディルト :そ、それは素敵なのだろうか……?(汗)
217) ナーディって、22歳なのですよね?なのに18のウィルと同期なのですか?普通、教会での勉強は何歳くらいから始めるものなんでしょう?
ナーディ :教会の学部へ入学する試験の受験資格には年齢制限はないので、同期でも
年の違う人はたくさんいますよ。新規入学者で多い年代は20を過ぎた
あたりから30くらいまででしょうか。3浪4浪は当たり前の難関ですので。
まっ、僕はストレートですけどね!
ウィル :俺だってそうだ。
ナーディ :むう。いきなりありがたみがなくなるようなこと言わないで下さい。
ウィル :失礼な。
ナーディ :ちなみに僕は17で入学しました。これはかなり早い方で、当時は
神童ともてはやされ……
ウィル :……例年ならそのはずがこの年には13で入った俺と年齢は18だったが
大神官候補のカイルがいたので微妙に影が薄かったんだよな。
ナーディ :めそめそめそめそ。
ウィル :ちなみにカイルは大神官候補として子供の頃から教会で教育を受けて
いたが、それは教会魔術士のシステムとは別個のものなので除外。
というより今でも、カイルは教会の運営側に入っているので
正式にも立場的にも教会魔術士としては登録されていない。
……本当の所はあんまり魔術士としての能力をおおっぴらに出来ない
から登録しなかったとかそういう事情らしいんだけど。
ちなみに言うまでもないけどカイルもストレート合格だ。
ソフィア :ウィルって本当に頭良かったんだ……
ウィル :あのリュートに子供の頃から英才教育受けてれば誰だってという気は
しなくもないが。
ナーディ :そういえば、リュート・サードニクスさんと言えば教会では
伝説の方ですよね。最年少入学者の。
ウィル :入学したのはヴァレンディアに来る1年前の8歳。1年でほぼ全て単位を
とり終えて足りなかった分は論文提出の特例措置で1年半で卒業。
卒業記録も最短。
俺は本人から話を聞いただけだが変な見栄で吹くような奴でもないので
本当なんだろうな。
……あいつが歩いて伝説にならない場所ってないんだろうか。
ソフィア :ちなみにウィルたちは卒業までどのくらいかかったの?
ナーディ :3年です。カイルターク様も3年。
ウィル :……4年。
ソフィア :あれ?
ナーディ :ふふん。ウィルは単位落とし放題でしたからねえ。
ウィル :あーれーはっ! カイルがちょくちょく外での用事言いつけるから!
試験期間でも平気で任務に出すんだぞ!? 卒業できただけでも
たいしたもんだわ! 何もなくたって普通は4年くらいはかかるもんだし、
むしろ褒めて欲しいくらいだ。
ソフィア :そういえばすっかり聞き流してたけど、教会魔術士に卒業なんて
概念あるの?
ウィル :いや、教会魔術士というか、卒業するのは「学部」。学部で規定の単位を
取ると上級魔術士って資格が貰えて、教会で働きながら好きな研究が
できるようになる。学部生にも勉強させてもらう代わりに仕事はあるし、
研究もしてもいいんだけど。
ともかくそれらをひっくるめて、教会の任務についてる魔術士が
教会魔術士。教会直属の立場でさえあれば、別にファビュラスに
いなくても教会魔術士。ってわけ。
216) ライラさん、リュート様に料理を教わるというのはどうでしょう(今となっては物理的に無理とかそういうことはひとまず別として)。色々な意味で適役だと思うのですが。
リュート :えー。私がですか?
ウィル :さすがに嫌そうだな……
リュート :私の魔術障壁も完全無欠に万能というわけではないんですけどねえ。
ウィル :しかもそういう心配の仕方か。
ライラ :そんな、防御してる魔術士吹き飛ばすような爆発起こしてたら
さすがに調理場立ち入り禁止になっちゃうわよ。大丈夫よ。
ウィル :いや、そういう規模だったら立ち入り禁止になる前に下手したら建物自体
崩壊するから。……でも有り得そうで怖いなあ……
ライラ :そんなことあるわけないじゃない。プンプン。(唐突に生卵とりだし)
ウィル :……ど、どうするんですか、それ……(びくびく)
ライラ :何びくついてるのよ。私の料理の腕前を先生に見せてあげようかと思って。
リュート :!? 私先生決定ですかッ!?
というか、何を作られるんですかそれで!
ライラ :茹でたまごよ。
ウィル :あ、ああ、そのくらいなら……火を使うのがちょっと怖いけど……
ライラ :大丈夫よ、火なんて使わないから(と、レンジの蓋を開けセットオン)
ウィル :……レンジ……? ミナーヴァ大陸にレンジなんてあるのか?(ねえよ)
リュート :この場合突っ込み所はそこではないかと……(汗)
ライラ :(ちーん☆)はい出来上がり。はい。ウィルくん食べてみて?
ウィル :う、うん……(受け取り)
リュート :あっ。
ウィル :え? (ぺりっと殻を剥いた瞬間、ぼむッ!! ていうかべしょッ!!)
はぅあッ!? 爆発ーッ!?
リュート :……レンジでたまご加熱すると爆発するんですがって……遅かったですね。
ライラ :あら……? おかしいわね……? 今日は火薬も入れてないのに……
ウィル :今日はってなんだー!? それ以前に何か言う事ないんかーッ!!?
(顔面たまごまみれで号泣)
リュート :さすがの私でもこれほどまでの方にお教えするのは無理ですね(にこ)
215) 「ろくたび」より。「陛下」の「ラー的呼び方」って、どんなのですか?
リュート :私があの立場でただ「陛下」と言えば、それはその当時主であった
ルドルフ・カーリアンを普通に考えれば指しますよね?
ということで陛下を「陛下」と呼ぶ事はラーとして間違ってるというのが
その時の話題だったのですが(→ろくたび)、
ではラー的に正しい呼び方というのはどんなものなのか? というのが
今回の御質問ですね。
そーですねえ。「ヴァレンディア国王陛下」とか「解放軍総指揮官殿」
とか、そんな事を言っていますね(→45話)。
概ねそのあたりが相応しいのではないかと判断致します。
ま、そんなに捻りのあるような呼び方ではない事は確かですね。
「うぃるぴょん」とか「うぃるぷん」とかは恐らく適当ではないかと。
ウィル :……いや、どのような立場でもそういった脱力系ネーミングは
心の底からやめて欲しいです……
214) 「きゅーたび」の司会者・イウシスって、結局どこに出ていたのですか?
イウシス :こ ッ こ ッ で ッ す ッ!!
リンク飛んだら「イウシス」で検索でもかけて捜して下さい!
ウィル :激しい自己主張の割に微妙に不親切な。ええと……イシウス?
イウシス :石臼じゃなくてイウシス! イウシス・デュークフィルド22歳、
聖騎士団所属聖騎士ですッ!
ウィル :はぁ……そうですか。
イウシス :何ですか、何なんですかその冷え切った相槌は!?
ウィル :いや、他にどう答えろと……
しかしなんだかなあ。こんな脇役のわの時にも入らないような
キャラクターにまで読者は目を向けてくれてるんだなー。くうっっ!
泣ける話じゃないか!
イウシス :はいぃ!? そういう手の話なんですかこれはっ!!?
213) リュート様に質問です。8)では「解説屋」とか言われていましたし、132)でも思ったのですが、説明好きなのですか?
ウィル :説明好きと言うか、あれだ。
カイル :薀蓄好き。
ウィル :そうそう。
リュート :二人っで何結託してるんですか。
ウィル :だって、好きだろ?
リュート :他に解説係のできそうな魔術士が無愛想に無遠慮に喋る人か半端に知識の
足りない人しかいないから私がやるんじゃないですか。
ウィル :じゃあ嫌いなのか?
リュート :嫌いじゃないですけど。
人に教えていた経験も短くないので慣れてますしね。
まあ、経験についてはカイルの方が総合的には長いでしょうけど。
魔術の講義ではなく神の言葉ですけどね。
毎年何万もの人たちが大神官の説法を聞きに来ますから。
カイル :あんなもの、書物に書いてある物語を適当に読んでいるだけだ。
新米神官が語ったところで違うことを言うわけでもない。
ウィル :そんなのを涙流してありがたがってるのか……哀れだ、信者。
212) もし登場人物たちがまったく逆の性格(あるいは能力)だったらどうします?(例:ウィル:働き者、ディルト:有能、ライラ:料理上手など)
ウィル :あのう……一つお聞きしたいんですけど、俺の怠け者特性はディルト様や
ライラさんの特性と並ぶほど凄まじいモノなんでしょうか……
ディルト :どういう意味だ!?
ウィル :どうもこうも。聞きたいですか?
ディルト :言うなっ! というかそれだったら私も言いたい!
確かにウィルやソフィア等に比べれば私の能力は落ちよう!
しかしだからと言ってライラの料理のような人並みはおろかその水準からも
はるかに落っこちる……はっ。
ライラ :落っこちる、なんですか。ディルト様。
ディルト :らららライラ、いや別にこれはその……そんなゴゴゴゴとかいう感じの
海鳴りのような音をBGMに流して額に青筋立てなくとも……
ウィル :そ、そうそう、そんないつも言われてることで今更何を怒ることが……
ライラ :ウィル君って案外口で身を滅ぼすタイプよねーッ!!(ずがしゅッ!!)
ディルト :(さー←血の気全力で降下中)
ライラ :私はお料理が上手になったら毎日サージェンに愛妻弁当☆を
作ってあげるわ! ささやかな、でも幸せなゆ・め・☆
さぁディルト様はどうします!? あなたがもしもう少しでも僅かでも
微々たる物でも奇跡的に有能になったら!?
ディルト :な、なんていまだかつてないほど辛辣な反撃だ……
何か積年の恨みを晴らされているような気さえするぞ……?
……私は、その能力を最大限に生かして国を治めることに専念したい。
というより、そのような君主となるように努力を続けるつもりだ。
211) 194)でやった最強キャラ決定戦長距離バージョンって、どうなったのでしょうか・・ / 194)の続きを是非。まぁ、色々と周りが凄まじいことになりそうな気もしますが…。個人的にはリュートさんを応援。
ユーリン :ということでぇ、お待たせ致しましたぁ! ていうかスッカリ忘れて
いましたぁ(作者が)。ちなみに結局勝負の行方を最後まで描きませんでした
194の試合ですが、結局その後1時間にも及ぶ死闘の後双方疲れ果てて
ジャンケン三勝先取勝負で勝敗をつける事となり、2-3でサージェン選手の
勝利となりました。
さてそれでは最強キャラ決定戦第二回戦、長距離部門を再開したいと
思います。エントリーはウィル選手、リュート選手、カイルターク選手、
ノワール選手、それとウィル選手の異議申立てによりナーディ選手です。
ナーディ :ええええええええええええええええええッ!!? 嘘でしょう!?(泣)
ユーリン :(無視)それではいきます。よーい、始めっ!
開始の合図と同時に、ナーディ選手半泣きしながら呪文詠唱を開始!
今大会のルールとして、開始の合図と同時に魔術構成を始める事になって
いましたが、ナーディ選手以外でここにいるのは全員、呪文無しで魔術を
放てる魔術士です。このルールでナーディ選手に勝ち目があろうはずは
ありません! ということで4人が一斉に放った軽めの光線の魔術に
教会魔術士ナーディ・レイクあえなく吹っ飛んだァ!
ナーディ :そんなわざわざ誰も知らないフルネーム呼ばなくたって(めそ)
ユーリン :残ります4人はいずれも、発動までの時間という魔術の弱点を克服した
強者たち! さあ、果たしてどのような戦術を見せてくれるのか!
再度同時に魔術に入る……が、おお!? 4人が4人とも呪文を唱え始め
ました!? これはどういう事でしょうか負け犬ナーディさん。
ナーディ :しくしくしく。そんなにいじめる事ないじゃないですかぁ。
……呪文詠唱無しでの魔術というのは僕には使えないので分かりませんが
呪文無しだと言霊の魔力を術に充てる事が出来ず、その上制御の為の
精神集中も全くのそらでやらなきゃいけなくなるので、威力の面でも
精度の面でも本来の自分の実力よりランクをいくつか落としたもので
ないと発動出来ないのだと思います。
で、彼らほど実力が伯仲していると、ランクを落とした程度の術では
お互いに通用しないので、呪文を唱えざるを得なくなる訳です。
ユーリン :おお、なるほど! ナーディさんごときを始末するのとは訳が違うと
そういう訳なんですね!
ナーディ :……いいんだ、もう、いいんだ僕なんて……
ユーリン :という事で舞台上に目を戻してみましょう。解説の間に全員の魔術は
完成しております。やや、機を見計らうような一瞬の間を置いて、
各人それぞれの標的に照準を合わせる!
今度はみんな狙いがバラバラだっ! リュート選手とカイルターク選手が
お互いを狙いあい、ウィル選手とノワール選手、こちらも互いを先に
潰そうと試みる! 戦況は前回同様1対1×2と化しました!
ノワール選手やウィル選手が、明らかに自分より格上の選手を除外して
攻撃したというのは分かりますが、リュート選手とカイルターク選手の
判断は意外ですね。これはどういった事でしょうか。
ナーディ :リュート選手の攻撃にカイルターク様が反応した感じですね。
ウィル選手辺りに攻撃を入れておこうという感じでしたが、
自分が狙われている事を悟り、横合いから攻撃を受ける事を嫌って
標的を変えたのでしょう。リュート選手がカイルターク様を
狙ったのは、カイルターク様に長時間の魔術戦闘を行わせるのは
危険だと判断したからだと思います。
ユーリン :成る程。暴走癖を危険視したのですね。それにしてもナーディさん、
大神官様の事はさすがによくご覧になってますねえ。
ナーディ :だってカイルターク様ですから……(顔を赤らめてうっとり)
ユーリン :(ぞく)な、何か私、自分で地雷を踏んだような気がしますぅ……
……標的を定められて放たれた魔術は互いを正面から射抜きますが、
それぞれ自分の術で相殺する形になって、ことごとく霧散していく!
しかしそれは予測していたか、動揺の欠片すらなく次撃の準備に入る!
おおっとここで、初期配置から初めて動いた選手がいた!
ウィル選手です! ノワール選手に向かいウィル選手が走る!
ナーディ :妥当な判断ですね。魔力量では明らかに勝っているのに修練の差からか
ウィル選手はまともにやったらノワール選手には勝てません。
という事で確実に勝てる接近戦に持ち込もうとするのは当然でしょう。
ユーリン :接近してくるウィル選手にノワール選手、今度は威力よりも速さを
重視した呪文詠唱無しの魔術の連打を浴びせます! しかーしさすがに
ウィル選手もそこまでは甘くない! 最終章で披露した小さな盾状の
防御魔術でそれを何とかはじきながら接近を続ける!
魔術を放ち続けながらノワール選手、後退を始めるが逃げ切れない!
一瞬にして背後を取られ、手刀一撃で打ち倒されたぁ!
ウィル :おおっ!? すごい俺! ノワールやれがふッ!?
ユーリン :おおっと!? 高らかに勝どきの声を上げようとしたウィル選手が
突如前のめりに転倒した! これは一体どうしたことか!?
よく見てみるとウィル選手の後頭部からぴすぷすと湯気がッ!?
ノワール選手を倒した瞬間を狙われ背後から魔術の攻撃を
受けた模様です! 油断大敵ではありますが卑劣です、これは卑劣だ!
リュート :誰がですかっ!
ユーリン :……どうやらウィル選手を打ち倒した犯人は前回の短距離戦同様
リュート選手だったようです! 弟相手に全く容赦ありません〜!
さて残りますは卑劣王リュート選手と自爆破壊魔カイルターク選手の
二人になりました! いつの間にか解説のナーディさん、
いかがでしょうか?
ナーディ :カイルタークさまあぁ〜! 頑張ってください〜っ!
ユーリン :えーと……相方が著しく公正を欠く解説者ですとやはりちょっと
司会者としてもやりにくいのでこの辺で解説者の交代を……
てやっ!(ごす)
ナーディ :はうッ(昏倒)
ユーリン :(ずーりずーり←気絶中のウィルを引っ張ってきて)
ほいっ!(ごぎッ←気付け)
ウィル :はグぁッ!? 何だこの天国から引きずり落とされるかのような
痛烈な衝撃は!?
ユーリン :良かったじゃないですかぁ天国行かなくて。
ということで解説のウィルさん、この戦況をどのように見ますか?
ウィル :ええと……うわー改めておっかない対決。
これも前回のソフィアとサージェンさん同様、決着のつかない組み合わせ
だと思うな。接近戦なら多少カイルに分があるみたいだけど(本編73話に
よれば)、魔術はリュートの方が上だからね。
……ていうかこの二人が争ったらその辺焦土と化すんじゃないかと
ちょっと心配……
ユーリン :おや、ちょっと今、舞台上の二人がなにやら言葉を交わしていますね。
どうやら呪文ではない様子。一体どうしたんでしょうねえ?
ん? リュート選手、舞台の端に下がり、何かを持ち出してきた?
あれは……チェス盤と駒です!
チェスで勝負をつけようというのか!? さあ、これは意外な展開と
なってまいりました!
ウィル :あいつらも自覚はあったわけね……
ユーリン :大災害級の派手な魔法戦闘が始まるかと思いきやそれを自粛してであろう
この平和的展開! 勝負の行方は果たしてどうなってしまうのか!?
ウィル :……ていうか勝負がつきゃ方法はなんだっていいのか……?