おしえて☆ウィルくん
注:このページは超ネタばれ警戒地域です。
下手に読むと見てはいけないネタに遭遇するおそれもあります。
純粋に小説だけを楽しみたい方は手を出さないで下さい。
210) ウィルはまだヒゲが生えないのですか?
209) 何だかこのコーナーを見てると本気でウィル様可哀想です(対ソフィア) ・・・私とげふぅっ(某槍) ・・・・・・ブランさんを結構本気で薦めたくなりそうなんですが、如何でしょうか? 「ソフィア、隊長、各々単独インタビューでお願いしまっすぅ〜」
ユーリン :ご指名ありがとうございますぅ、ユーリン・スターシアですぅ。
本日も急所をエグるような激しいインタビューを目指して頑張りまぁす!
ウィル :エグるって。抉ると表記するよりも痛さ約七倍なのは気の所為か?
ユーリン :ということで今回の質問テーマは「哀れな隊長、ブランちゃんはいっちょ
どうですか!?」という事なんですが、どうですか!?
ウィル :うわ。言に違わずダイレクトな。
……哀れなってねー、人聞き悪いな。いじめいじめられているように
見えてその裏で熱く紡ぎだされているこの密接な恋人たちの心の対話が
感じ取れないものかねぇ。
ソフィア :ちッとも。
ウィル :なッ……!?
う……うわああぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁあんッ!!
ユーリン :はい逃げちゃ駄目逃げちゃ駄目ストップですぅ〜。
(ウィルの襟首ひっとらえて重騎士の腕力で引き戻す。)
ウィル :ぐげぎゃ。
ユーリン :まったくもう〜、ここで逃げちゃうから哀れを誘うんですよぉ隊長〜。
そのまま最後まで大人しくしていてくださいねぇ?
ソフィア :白目剥いてだらんとして何も聞こえてないみたいに見えるけど。
ユーリン :えぇ〜? そんなあ、ひどいじゃないですか、インタビュー中に
寝ちゃうなんて〜。私は一生懸命おしごとしてるんですよぉ〜!
起きて下さい起きて下さい(すがッぼがッがずッ!)
ウィル :うぐぁ……(何とか意識を取り戻すがどんよりと曇った目)
……何気に全部ヒットすれば腕力があるぶんソフィアよりキッツイです。
ユーリン :ということでぇ、前置きが長くなってしまいましたがご依頼は
ソフィアと隊長個別のインタビューって事でちょっとこっち来いや隊長〜
ですぅ☆
ウィル :デスマスつければ何でも丁寧語になると思ったら大間違いだぞ……
(等といいつつ引きずられ)
ユーリン :という事で、隊長。
こちらのブランさんはお家柄もよろしくて(?)素敵なお嬢さんですが〜。
ウィル :見合いかよッ!?
ユーリン :ひどいですぅ。何が気に入らないんですかぁ〜。ブランちゃんの気持ちも
考えた事あるんですか隊長〜!
ウィル :いやブランが気に入るとか気に入らんではなくてだな、ってか
何も言ってないじゃないかブランについてはまだ!?
ユーリン :じゃあ結納の段取りを進めちゃっていいですねぇ〜?
ウィル :早!? 何でそうなる!?
ブランは決して悪い子ではないけど、女性として愛する対象じゃないの!
俺が子供を産ませたいのはソフィアだけだ!
ソフィア :…………ッ!!!!(ずぁしゅあッ!!)
ウィル :へぐぁッ!!!
な、何だよこういう状況禁止の為に個別(ざしゅぐざぼぐッ!)
(ウィル完全に沈黙。それを見下ろして肩で息をするソフィア)
ユーリン :え、ええとぉ……ちょっと怖いですけどインタビュアーの運命ですう。
ソフィアさん、何か一言お願いしますぅ。
ソフィア :……可哀相じゃないわよね……?
ユーリン :は、はい??
ソフィア :この人……ちぃぃっとも可哀相じゃないわよね……?
それだけの事やってるんだもんねぇ……? 当然の報いよね……?
ユーリン :ひぃ。血まみれ美少女の凄惨な微笑みっ(ガクガクブルブル)
は、はひ、全然可哀相じゃないですぅ!
という事で、以上、ユーリンがお送りいたしましたぁ!(ダッシュ逃)
208) え〜と、ソフィアって小さい頃全くマナーを教わらなかったんですか?一国の姫ともなればかなり厳しく教え込まれると思うんですが・・・
ソフィア :女神の魔術士略して下僕の1-3のあたしの台詞を踏まえての質問ね?
うーんとね、テーブルマナーくらいなら躾られてたよ。日常の生活の
一部だったから。
でもそれ以外の例えば社交的なマナーなんかは、誰かに会ったらちゃんと
ご挨拶しなさいとか、その程度しか言われてなかったのよ。
特に夜会なんて子供は出ないし、昼間のパーティだってお父様かウィルの
どっちかが傍にいてくれたから、心配する必要も無かったわけ。
ウィル :ちょっとばかり恥かいた所で物怖じする性格でもなかったしネ。
ソフィア :……何よ、何か文句あるの?
ウィル :いいえ全く? 例え何故かドレスで木登り始めてこっちが恥ずかしいやら
心配やらでおろおろしてるってのに木の上で誰かさんきゃっきゃと
嬉しそうにしてても何ら文句はありまセン。
マナーがどうこう言う気力も太陽の彼方にスッ飛んでいきますよ。
ソフィア :そういう当人も覚えてないような幼き日々を追憶するのは反則だと思うの。
ウィル :……それはそうと、テーブルマナーは大丈夫だったんだ?
バナナ、ナイフとフォークでちゃんと食えますか?
ソフィア :…………。ふっ! バナナは手掴みで勇ましく食せ! が
ローレンシア家の家訓よ!
あ、な、何よその情けなくも微笑ましいといったような生暖かい視線は!?
207) ウィルってカイルとリュートっていう二人の素晴らしい兄がいるんですね。二人に可愛がられてウィル役得ですねぇー。この二人を兄にもつウィル君いかがですか?
ウィル :何かさっきから(*回答205参照)うちの兄弟愛が疑われてるよーな……
リュート :……兄弟愛?
ウィル :問い返すか、普通。
あ、ちなみに一言言わせて貰うとカイルは俺の「兄」じゃないぞ。
別にリュートだって血の繋がりもないし、どっかのやくざじゃあるまいし
兄弟の杯とかそういう儀式は執り行ってもいないので差異はないんだが……
でも断じて違うと言っておく。あんな兄貴嫌だ。
カイル :別にお前の兄と名乗りたいつもりは毛頭ないが、リュートが良くて
私が駄目な理由は是非とも聞いてみたいものだ。
リュート :人徳の差に決まってるじゃないですか。ねえ陛下。
ウィル :……(しばし熟考)。
あー。リュートが兄だということについては普通に納得してたから
違和感なかったけど、よく考えてみたらどっちもどっちか……
206) 序章で「僕は行けないよ。僕はこれでもこの聖王国ヴァレンディアの王なんだから……」立派だなぁ、陛下。小さいのに国とともにするなんてなかなか言えません。でも陛下、今は簡単に人にまかせて出て言っちゃったりして、実際はヴァレンディア王国の事はどういう風に考えているんですか?
ウィル :うーん……(笑) 重ね重ね痛い所を突いてくるね皆。
ソフィア :……痛いんだ。やっぱ一応の良心はあるんだ。
ウィル :ありますよ。人をなんだと。
ソフィア :無責任国王。
ウィル :げふッ!! ……はーはー、そんなとどめさす事ないじゃないか。
もっと優しくしてくれよ。でないと優しくしてあげないぞ初めての時……
(ざしゅ)ごふぁッ!!
ソフィア :……そういう事が一生言えない身体にしてあげましょうか……?
ウィル :ソフィア怖い目がマジホントやめて済みません俺が悪かった(平伏)。
ええとですねヴァレンディアですね。……ヴァレンディアは大丈夫ですよ。
だってリュートがいるしね。
リュートがいれば平時の公務なんて俺が気付くまもなく片づけてくれるよ。
ソフィア :「平時」ならよくてもこの戦後のゴタゴタしてる時期にってのは……
ウィル :ぎゃふん。
ソフィア :ぎゃふんって……(汗)
ウィル :いやまあ冗談はさて置いて(冗談?)、どの道リュートなら俺より上手く
やってくれるのは間違いないんだけどね……
リュートになら任せて安心☆ みたいな部分があるんだよ、俺的には。
だから、ヴァレンディアも大丈夫。心配なし。イェイ! みたいな。
序章では自分が残ったのに終章ではソフィアの方を取った、というのは
……絶対に君を離さないって、誓ったしねえ。
ちなみに48話ラスト付近です。
ソフィア :よんじゅうはちわ……あぁ、直後思いっきり離されちゃうあの辺。
ウィル :ぐふぁッ!! 突っ込まれるまでスルーしといて欲しかった所を!
ソフィア :あの誓いは何だったのかしらねぇ……
ウィル :だからもう片時も離れたくないとか思うんじゃないかっ!
205) (個室に移動させて聞いて下さい。) やっぱりウィルはリュートの事、普段さんざん言ってますが兄みたいに大好きで慕ってたんですよね。(笑顔)
ウィル :ダイスキデスヨ?
――何ですかその棒読みは。
ウィル :いや……古来より、壁に耳あり障子にメアリーと言いますし。
――誰だ、メアリー。
ウィル :それはさておいて。……まあ、質問者さんの(笑顔)ってのがリュート並みに
怖いが、別にそれに脅える必要もない程度には好きだよ。
なんだかんだ言っても俺の「兄」だからね。公務が忙しかった父親に
代わって、身内の愛情を与えてくれたのがリュートだから。
訓練も勉強も厳しかったけど、ほら、俺って根っから素直で従順な
少年だったから愛情ある教育はちゃんと理解していたし。
――はいはいはい。
ウィル :うわー冷ッ。……けどなあ、自分で言うのもなんだけど、俺ってかなり
物分かりのいい子供だったと思うぞ。
5歳頃には毎日10時間の勉強と魔術の訓練が日課だったが、別に
グレたりなんだりしなかったんだからな。
――5歳児のグレる姿というのもある意味興味深い気はしますが。
ウィル :なんだよ!? グレたほうが良かったのか!?
――ともあれ結論としては、愛してるぜ兄貴ィ! で宜しい訳ですね?
ウィル :げろんパ。
――いや、最近流行の映画じゃないのですから。
ウィル :……ゲロッパ? そんな時間が経ったら分かんなくなりそうなネタを。
――ていうか何故知ってる。
ウィル :…………いや今更……
――ということで、ウィル君の結論は兄貴兄貴好きだぜェ! 地獄の底までついてくぜ!
だそうでした!
ウィル :名無しのナレーターの分際でそう締めるかッ!?
204) ナーディはウィルが国王陛下だと知ったときどういう反応をしたんですか?てか、みなさんびっっくりですよねぇ(しみじみ)某老人さんとか特に大変でしたし。
ウィル :何でいきなりナーディ!? 何が引き金となってその存在を
あなたは思い起こしたんだ!? 完全に隠蔽していたはずだったのに!
ナーディ :……隠蔽……してたんですか……?
ウィル :だって最終話だって別に出てくるでも無いキャラじゃないかお前。
三馬鹿の一角ユーリンでさえも、名前だけはちらっと出た最終話にだぞ?
ナーディ :どーせ僕は特に物語に関連もなく出てきたキャラですよ……
ウィル :まあナーディの存在感については今更なのでさて置いて。
で、どう思った?
ナーディ :そりゃ驚きましたよ。だってそんな伝説的偉い人になんて見えないし。
ウィル :……悪かったね。
ナーディ :反応は……今迄の非礼を詫びて切腹とかはしませんでしたけど、
今度会ったらどう接しようとかは悩みました。まあ結局は、普通に。
個人的に馴染みの少ない人とか、ちょっと頭の固い人とかならともかく、
僕程度にウィルと個人的な付き合いのある人なら、そんなに手のひらを
返したような反応はしなかったんじゃないですか?
ウィル :あー。思ったよりは……そうだね。
ナーディ :彼の人となりを知っていればむやみに恐れる(+畏れる)必要もない事が
分かりますしね。
ウィル :いや、畏れてくれとは言わんが……切ないぞ、その言い方。
203) 皆さんがこれだけはできないっていうことって何ですか? 逆にこれは自分にしかできない!っていうことはありますか?
ウィル :うーん。……酢。酢の一気飲み。これは出来ない。酢は嫌い。
まあ、料理に少し使われるくらいなら大丈夫なんだけど。
ああ、あと生卵の一気飲みとかも嫌だな。卵は嫌いじゃないんだが。
ソフィア :……そういうかなり多くの人が普通に嫌がるようなことを言われても
面白味も何ともないんだけど。
ウィル :だって……苦手な事とか特にないしな。勉強もスポーツも並程度には……
あ、フルマラソン。あれは出来ないね。やった事ないけど自信を持って
できないと断言できるよ!
ソフィア :そんな事自信満々言われても。
ウィル :ソフィアはわがままさんだな。みんなへの質問なんだから一人分の回答で
こんなに行数消費してたら迷惑だろ?
ソフィア :それってあたしのわがままのせい!?
ウィル :で、逆に俺にしか出来ない事……というのはこれもまた少し難しいけど。
魔術も俺に出来てリュートかカイルに出来ない術ってないしねー。
ソフィア :うわ流すし! ウィルのくせに生意気なー(ぎうううう)
ウィル :(ぼぎっ←なんか変な音)ぐげぎゃッ(←そしてなんか変な悲鳴)。
ソフィア :ふう。……あたしの場合は……あたしには出来ない事。普通の魔術。
あたしにしか出来ない事。あんまり普通でない魔術?ってとこかしら。
では他の方。個人的にリュートさんとか大神官様の答えが気になる所。
リュート :私ですか? 何か誤解してません? 私にだって出来ない事はいくらでも
ありますよ。例えば魔術無しで空を飛ぶとか水中で呼吸をするとか。
ソフィア :人間は誰しも出来ないから、そういうのは。
リュート :誰かが出来る事で私が出来ない事を聞きたいというわけですね。
うーん。……あ、ありました。結構誰でも出来ることで。
裸眼で数メートル先の文字判読出来ません。
ソフィア :目、悪いの?
リュート :実は。子供の頃からなんですけどね。普段は別にいらないんですが、
本などを読む時は眼鏡着用です。
ソフィア :そういやリュートさん、眼鏡かけてるイラスト、あったわね。
リュート :私にしか出来ない事と言ったらいくつかの魔術が……
まあ似たような事、カイルなら少し頑張れば出来るようになるとは
思いますけどね。
ウィル :……俺は?
リュート :大分頑張って運がよくてお日柄もよろしければ。
ウィル :お日柄って一体……?
カイル :私も、そうだな、リュートの知らない隠し技のひとつやふたつは
持ってはいるな。
逆に他の者が出来て私には出来んこと……というのは……
炊事。洗濯。その他家事。やったことがない。
202) リュート様にお聞きします。(90)でカイルさんから「かなり遊んでいた」と言われ、「濡れ衣です」と答えていましたが、実際の異性遍歴はどんなものですか? ・・・そろそろ行き遅れですか?
リュート :濡・れ・衣・で・す。
第一私、9歳から17歳まで、殆どヴァレンディアで過ごしてたんですよ?
もし仮にいろいろやらかしていたとしても、カイルが知ってるわけが
ないじゃないですか。まさかそれより前に女性を知っていたとかいうような
犯罪的な子供ではありませんでしたし。
カイル :語るに落ちたな。それ以前にはやっていなかったという事はそれ以降は
やっていたという事だろう。
リュート :あのですねー……。そりゃ付き合っている人くらいはいましたよ。
そのくらいは話してたでしょう?
2ヶ月に1度はファビュラスに戻っていたんですから。その時に。
そうそう。戻るたび戻るたびあなたの女性問題の後片付けさせられるの、
今更なんですが、物凄く嫌だったのですけど。
カイル :別にお前が帰ってくるのを狙っていた訳ではない。強いて言えば
2ヶ月くらいでリフレッシュするサイクルが丁度良かったんだ。
リュート :全くあなたはそうやって女性使い捨てにして! 最低です!
カイル :今はやっていない。
リュート :当たり前です!
カイル :……今回の質問は、私の話ではないだろう。お前だ、お前。
リュート :だから、私は遊んでなんていませんって。女性とお付き合いする時は常に
一対一の関係です。
カイル :2ヶ月に1度、そういった話題が登る時に聞く名は、何故か毎度違っていた
ように記憶しているのだが、それは私の記憶違いか?
リュート :……それは別に記憶違いではありませんよ。2ヶ月以上付き合いの続いた
女性なんて私、いませんもん。短いと1ヶ月いかずに終わってましたね。
カイル :お前な……
リュート :あ、なんですか、その呆れたような目は! だからって複数の方と
同時にお付き合いしていたという訳でもないですし、問題はないでしょう!
カイル :一般的には遊んでいるという括りの中に入れられるんだ、そういうのは。
リュート :入りませんよ! 前の恋人と別れた後で別の人と付き合いはじめて
何が問題あるんですか!?
カイル :その期間の短さだと言うに。で、何故にそうスパッと切り替えが出来る?
私の経験では縁切りたくても切れずにかなり困ったものだが。
リュート :……大抵は相手の女性から別れようと言われますよ。
思っていたイメージと違う、と、忙しすぎて会えないから、が
多いですね。まあ、恋人関係を提携してから2ヶ月弱、顔を合せても
挨拶する暇すらなかったあの時はさすがに、申し訳ないとは思いましたが。
カイル :提携って……そんなだからイメージ違うと言われるのではないか?
リュート :どうでしょうかね。……どの道、申し訳ないですが私にとって女性は
二の次なんですよね。仕事の方が大切。それを分かって頂けなかった方が
多いのは確かだったようです。
カイル :それは続かんだろうな……(はぁ)
リュート :カイルに溜息つかれるいわれはありません!
ウィル :どっちもどっちだよ、あんたら。
201) 一生懸命国を復興しなきゃいけないときに逃げちゃったウィルって国王でいつづける意味ってあるんですか?ウィルいなくなってもうまくいく政治ならウィルっていなくてもいいですよね?なぜこんな国王にリュートさんは忠誠(?)誓えるんだろう。
ウィル :他に王位を継げるだけの血縁者、いないもん。
だからどれだけ俺がアレだろうとナニだろうと、俺がやるしかないのさ。
ふははは。
ソフィア :ふはははって、ウィル……
ウィル :まあ、戦争のどさくさで、全員がシッカリと死亡が確認されたって
訳じゃないんでね、もしかしたらいるのかもしれないけど、名乗り出て
来ないんだもん……ある意味俺よりタチ悪いじゃないか。
そんな輩に大切なヴァレンディアはやれないね!
ソフィア :偉そうに言う資格はないわよ。
ウィル :分かってるよー。俺だって無責任なことをしたという自覚くらいは
なくはない。けど、ヴァレンディア七百万の民よりも君一人の方が
大切だからね。俺は。
ソフィア :…………。まぁ、悪い気はしないけど。それにあたしだって
ローレンシアを捨てた形になるわけで、ウィルのことは言えないしね。
ウィル :君の方は事情が特殊だから仕方ないけど。
でもまあ国王と言っても一人の人間にすぎないわけで、やれることには
限度がある。その上ヴァレンディアには議会もあるし大臣もいる。
俺がいなくなったところで実質体勢に影響は無し、なんだよな。
まぁ、これは言い訳だけどね。
……リュートもいるし。ねぇ?
リュート :全く。都合のいい所ばっかり人を頼るんですから(ブツブツ)。
ウィル :お互い様じゃないか。
リュート :……まぁ、私の方が迷惑のかけ具合はよほど上ですからね。
戦後の混乱で忙しいとはいえ、基本的にはかつて行っていた勝手知ったる
職務なので、問題はないはずです。
いかなる激務であろうとも、私はやり遂げますよ。
陛下は私の許されざる罪を許して下さった。
それに報いるのは、当然の義務でしょう。そのために私は生きています。
ウィル :はめられた気もしなくもないけど、ね?
リュート :…………分かっててはめたんですか、そーですか…………