おしえて☆ウィルくん
注:このページは超ネタばれ警戒地域です。
下手に読むと見てはいけないネタに遭遇するおそれもあります。
純粋に小説だけを楽しみたい方は手を出さないで下さい。


50) ライラさんは料理好きなのになぜ上達しない? ついでに他の家事一般についての腕は?
ウィル  :ライラサンのリョウリ……
ソフィア :…………(乾いた笑い)。
ライラ  :何でっ!? ねえ、前から聞こうと思ってたんだけど、私の料理って
      そんなにひどいかしら!?
ウィル  :なんつう空恐ろしいほどに自覚にかける言葉。犯罪だね。むしろ。
ライラ  :そこまで言う!?
サージェン:まあまあ、これも一つの愛敬ということで、いいではないか。
ライラ  :サージェン、それフォローになってないわ……(がっくし)
ウィル  :でも何で成長しないんだろうね。見るたび厨房で毒物生産してるのに。
      そのうち危険物取り扱いの方が上手くなるんじゃないの?
ライラ  :何でよ!? 料理してるのよりょうりー!!
ウィル  :……じゃあどの辺がいけないか、実際にやってもらいましょう。

 〜 ライラさんのお料理講座 〜
                 第一回・クッキー
ウィル  :というわけで今日は危険度の最も少なそうなお菓子、クッキーです。
      解説はソフィアさん、ゲストにサージェンさんをお呼びしております。
      ……そうそう。ついでに念のため、ファビュラス教大神官カイルタークさん
      もお呼びしております。
ソフィア :……何で?
ウィル  :薬箱代わり。最悪核シェルターにもなってもらうかもしれないけど。
ライラ  :ひどいわよウィル君!? いくら何でもそこまで私……
      ……あら?
ウィル  :あら、って……!!?

         ちゅドん!!!!!!!!!!!!!!(爆発)

        (もうもうと上がる煙。しばらくお待ち下さい)

ウィル  :げふっげふっ(涙)
ソフィア :うっうっ。何だか目が辛いよぅ〜(つらいでなくからいと読むべし)
サージェン:……。(←慣れてる)
カイル  :……。(←こいつは呆れてる)
ウィル  :なっ……
ライラ  :……失敗しちゃった。てへ。
ウィル  :てへじゃない!! なんでなんだぁぁぁぁぁ!!?
      プロデューサー俺的企画としては淡々と料理を作る課程で
      信じらんない過ちを徐々に積み重ねていって最後に爆発って
      予定だったのに初っ端から爆発ってのは聞いてないぞーーーー!!?
      きっとまず最初は砂糖の代わりに塩だろうなーと思って
      突っ込み準備万端だったのにーーーーーーっ!!
ソフィア :爆発は予想の範疇だったのね。
ウィル  :この人にオーブンなんか使わせたら無事に済むわけないだろ!
      でもなんでだよ!? オーブンどころか粉もこねる前に
      なぁぁんでぇぇぇ!! ばくはつなんだぁぁぁぁぁっ!!
ライラ  :ふっ。エリートコースを走ってきた人間って逆境に弱いわね。
ウィル  :違うだろ逆境とかそういうんじゃないだろ!? 何でなんだよ!?
      物理的におかしいじゃないか!! 説明してよせめて!!
ライラ  :ここに見えるは手のひらサイズのスプレー式冷却剤。残骸。
ウィル  :……はい。
ライラ  :フライパンが、予定より熱くなっちゃったものだから、あれを
      フライパンの上に……
ウィル  :置くなああああああああああああああああ!!(涙)
ライラ  :りょ、料理は実はほんのちょっと苦手なのよね。
ウィル  :きっぱりはっきりと料理以前の問題じゃないか!!
ライラ  :他の家事なら……
ウィル  :やらんでいい!! 誰もがもーとっくに予想ついてるわぁぁ!!(滝涙)


49) ウィルの好みの女の子のタイプは? ソフィアに当てはまる部分と外れている部分は? (もうすっかり調教されているので「全て」とか?) ついでに登場キャラの皆さんの好みの異性のタイプは?
ウィル  :……好みねぇ。そーだな、どっちかというとおしとやかでおとなしい子が
      好きかもしれないな。
ソフィア :なにそれ? なにそれ? それはなぁに?
      あたしに対するあてつけ? 嫌がらせ? あてこすり?
ウィル  :いや、そこまで言ってないけど……ま、近いものがあるかもね。
ソフィア :うわーんディルト様ー!! ウィルがあんな事言うよー!!
ウィル  :を? 今日は攻撃の手段が違うな?(←鍋を盾に身構えていた)
ディルト :よしよし、可哀相なソフィア。
ウィル  :なに肩抱いて慰めてるんですかこのスケベ王子!! しっしっ。
ソフィア :自分が苛めたくせに(ぼそ)。
ディルト :全くいやなものだ、このような男は。こういう奴が
      愛情の裏返しとか適当なことを抜かして妻に暴力を振るう最低夫に
      成り下がるのだな。見切りをつけるなら今の内だぞソフィア。
ウィル  :何てことを言うんですかっ。殴りませんよ!
      むしろ俺がいつも殴られてるの見てるくせに!
ソフィア :うわーんディルト様ウィルが(10行戻る)
ウィル  :それはもーいいから。
ソフィア :うわあ冷たい。……ま、いいわ(あっさり)
      じゃ聞くけど、あたしってウィルの本来の好みからは外れまくってるわけ?
ウィル  :うーん。本来のって言われてもね。
      前にも言ったけど、女の子のことを好きになったこととか、なかったから。
ソフィア :……おしとやかでおとなしい子ってのは本気であてつけなの?
ウィル  :いや、そうでもないけど。何となくそういう子の方が心惹かれるような気が
      しなくもないかなーと思っただけ。
ソフィア :…………ブランとか?
ウィル  :ブラン? うーん……………………
      難しいなぁ。
ディルト :いい子振ろうとしてないか?
ウィル  :してませんよっ!!
      ただ……まあいいや。彼女については本編で言う予定あるし今は保留。
ソフィア :気になるなぁー?(じろーり)
ウィル  :気にしないでよ(汗)
      ただ、まああれだね。好きなタイプと好きになった人のタイプなんて
      合うことの方が珍しいもんだと、俺は思うよ?
      取り合えず俺のことはこの辺で切り上げてもらって、もうひとつの質問。
      皆の好みのタイプは?
ライラ  :頼り甲斐があって強くてかっこいい人っ♪
サージェン:料理は下手でも可愛らしい人。
ウィル  :だから好きな人のタイプを聞いてるんじゃないっつーに。他は?
ディルト :しっかりと自分の意志を持っている女性かな。
リタ   :優しい人。
ブラン  :私も……優しい人。
ユーリン :ネタになる人。
ウィル  :わけわからん……
カイル  :…………。
ウィル  :何? カイル、ノーコメント?(ニヤ)
カイル  :特に好みなど考えたこともなかったな。
ウィル  :お前が言うと女なら誰でもいいっていう風に聞こえて嫌なんだけど。
      そういやソフィア、聞くだけ聞いといて肝心の君は?
ソフィア :えーと(汗)
      あたしも……考えたことないなぁ、男の人の趣味なんて……
ウィル  :何だよ〜、逃げるなよ(ニヤニヤ)
ソフィア :に、逃げてるわけじゃ……(滝汗)
ウィル  :いやー。照れるなー。
ソフィア :ま、まだウィルがあたしのタイプだなんて言ってないでしょ!?
ウィル  :まだ、ってことはこれから言う予定だったんだろ?
ソフィア :ちちち違うもん!! ウィルなんかじゃないもんあたしはもーっと
      かっこよくてあたしより強くって優しい人が好きなんだもんー!!(だっ)
ウィル  :ふう。気分爽快♪
ディルト :お前はつくづくサドだな……皇帝の事は言えんぞ……?
リタ   :ソフィアにウィルが勝てるのは口くらいだけなんですから
      やらせてあげて下さい(ほろり)。


48) ディルト様にお尋ねします。ウィルの正体を軍師として来た時から気付いていたとおっしゃいましたが、つまりウィルって昔から顔は平凡だったんでしょうか?ディルト様の意見をお聞かせ下さい。
ディルト :まさにその通りだ(きっぱり)。
ウィル  :ほっといて下さい。
ディルト :……と言いたい所だが……
ウィル  :……違ったんですか?(自分のことだけど)
ディルト :いや、平凡といえば平凡だっただろうが……
      子供の愛らしさに満ちた可愛らしい王子だという評を耳にした
      事はあったな。……当時は私も同じ子供だったから、顔がどうこう、
      ということについてはあまり考えが及ばなかったのだが……
      今思えばそう評されるような容姿ではあったとは思う。
      もっともこの評価は容姿だけではなく性格も含めた全般を一言に
      まとめたものだとは思うのだが……
ウィル  :うーん。なんかよく分かりにくいんですけど。
ディルト :……つまりはだな、いくら成長したとは言え、同じ人間の顔なんだから
      そうそう可愛くなったり不細工になったりはせんだろう、ということで。
ウィル  :もっと分かり易くいうと、昔っから可もなく不可もなく?
ディルト :そうそう。それそれ。
ウィル  :なんだ、そっか。あっはっは。……って笑いどころじゃないでしょここは!
ディルト :……笑ったのはお前ではないか……


47) ソフィアは以前「結婚するまではキスまでしかしちゃダメ」みたいなことを言っていましたが、本気だったのでしょうか?それとも、ウィルの攻撃(!?)から逃れるため?もしかして、ソフィアは男女のナレソメ〜の知識があまり無いのでしょうか?
リタ   :そしてウィルのラブラブ攻撃疑惑についての質問はまだ続く(下から)。
      きっぱりはっきり言って見ましょう! ずばり、迷惑なの迷惑じゃないの?
ソフィア :えーと……うーん……
      ………………………………えい。
        (どスッ!!←ソフィア、ウィルを殴る。ウィルあっさり気絶)
リタ   :と、唐突に何!? しかも音、なんかものすごく重いんですけど!?
ソフィア :何となく……ウィルの前では恥ずかしいかなぁって(照)。
リタ   :そそそそんな大の男一撃でどつき倒したこぶしを
      乙女チックに口許に当てて照れられても……私もどうしていいか……(汗)
      ま、まあソフィアらしくっていいけど……で、どうなの?
ソフィア :別に迷惑じゃないですよ。ただ……
リタ   :ただ?
ソフィア :ウィルって結構いやらしいんだもん……それがちょっと……(小声)
リタ   :いやなの? ウィルを庇うわけじゃないけど、恋人同士なら
      十分に許容範囲だと思うんだけどなー。今回の質問の内容だけど、
      ソフィアってもしかして本当に結婚するまでキスまでしかしちゃ駄目って
      思ってるの?
ソフィア :そ、そりゃそうですよぅ……なんて破廉恥な。
リタ   :破廉恥って(汗)
ソフィア :だ、だって、キス以上って(ピー:自主規制)とか(ピピー:自主規制)
      な事とかしたりするってことでしょ!?
      そんな恥ずかしいこと駄目に決まってるじゃないですか!!
リタ   :あ……一応の知識はあるのね。キャベツ畑とか信じてたりしたら
      どうしようかと思ってた。
      ……でもソフィア、それって別に恋人なら概ね普通にやってることなのよ?
ソフィア :今時の若い者はこれだから駄目なんです!!
      あたしが若い頃にはそんなことしなかったです!!
リタ   :ええっ!?(汗)
ソフィア :あたし10歳in地元の村。
リタ   :してたら犯罪(汗)。
      なんていうかとにかくとことん考え方が古風なのね、ソフィアは。
ウィル  :……こういう事に限ってだけ、ね……
リタ   :うわっ!? 復活した!?
ソフィア :とうっ!!
        (手刀を繰り出すソフィア。すんでのところで避けるウィル)
ウィル  :いくら何でもそう何回もやられてたまるか。
      ソフィアはねー、最初はキスも中々させてくれなかったんだけどねー
      雰囲気さえのってりゃ案外普通にさせてくれることに気づいたんだよね。
ソフィア :きゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!! 本人の前で言うなぁぁぁぁぁ!!
ウィル  :だからー。
ソフィア :やぁぁぁぁめぇぇぇぇてぇぇぇぇっ!!
ウィル  :持って行きかた次第ではー。
ソフィア :きゃーきゃーきゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
ウィル  :何とかなるんではないかと俺は踏んでい……
ソフィア :やめろっつってんでしょこの馬鹿ぁぁぁぁぁ!!(半泣き)
            (ドゴスッ!!←モノスゴク重イ音)
ソフィア :はー。はー。はー。
リタ   :……………………ね、ソフィア……
ソフィア :……何ですか?
リタ   :そこで胃液吐きながら悶絶してるその物体、
      本気で生命の危機にあるように何となく見えるんだけど。
ソフィア :そうですね。石を探してこなきゃ。
リタ   :石?
ソフィア :墓石。穴の中にねじ込んで石で塞いで二度と
      出てこれなくするために墓石ってあるんですよね、確か?
リタ   :そ、そんなの聞いた事ないけど……
      うわぁ本当に石持ってきたよ、ソフィア……
      ウィル、今のうちに逃げた方がいいよ?
ウィル  :ぴくぴく……(出来るならやってます)


46) ウィルには男として「こいつにならソフィアを任せられる!!」みたいな人物はいないのでしょうか?
ウィル  :あ、何か下の答えと被っちゃったね。いません。
      彼女と俺以上に釣り合う男がいたら見てみたいねあはははは。
ライラ  :サージェン。強さなら。……あげないけど。
ウィル  :そ、そういう正統派がいたか。
ディルト :私。顔なら。
ウィル  :!!(がーん)
カイル  :顔などと言い出したらウィルに劣るものを探す方が面倒だろう。
ウィル  :なんだよっ!? や、やめろよカイルそういう事言うの!?
      お、俺だってルックスがまずいなんて言われたことはないんだぞ!?
カイル  :まずいと言われない代わりに誉められもしない。典型。凡庸。平均……
ウィル  :うわぁぁぁん!!(だっしゅ)
ディルト :あ、逃げた。
      ……それで、こういう話題のときあまり口を挟まないみたいだが、
      当のソフィア的にはどうなんだ? 一度聞いてみたかったのだが。
ソフィア :……どうって言われても……
      答えようがないんですけど……
リタ   :だからぁ、色々あるじゃない。毎日しつこく言い寄られて実はうざいとか。
      黙っていやらしー事考えてるんじゃないかなーと何気に怖いとか……
          (ひゅるるるるる……と何かが飛んでくる音)
リタ   :はっ!? バハムートちゃん、迎撃!!
バハムート:しぎゃー!!
            (どっごーん←はるか彼方で爆音)
ウィル  :こらリタぁ!! 何か俺の悪口言ってただろう!?
リタ   :よく50mも離れたところで聞こえるわね……
      そこから魔術が届くのも中々見事だけど。
      まあ、それはそうと、ソフィア、どうなの?
ソフィア :えーとえーと……(汗)
ウィル  :……で、何の話?(←戻ってきた)
ソフィア :何でもないよぅ〜(汗)
リタ   :(ニヤニヤ)


45) 「守るって決めたのは俺の方が先!!」「約束は遂行させてもらう!!」っと言い切ったウィル君に質問!!もしもエルフィーナに再会した時、ソフィアに自分よりカッコイイ、ラブラブな彼氏なんかがいたらどうするつもりだったの?いくら自分が先とは言っても、その場合は君、お邪魔無視だよ?
ウィル  :ん? そりゃ、そんな状況だったらおとなしく身を引いてるさ。
リタ   :嘘だわ。モニターをご覧の皆様にはわかんないだろうけど何か今のウィル、
      ものすごく胡散臭い目つきをしてるので要注意よ。
ウィル  :はっはっは。リタ。胡散臭いだなんて。もうちょっと言いようはない?
      そんなもの見ちゃったら殺しちゃうぞ光線出してる目つきだとか。
リタ   :やっぱりそういうこと思ってるんじゃない。
ウィル  :ま、今はね。……でも昔はどうかな。最初は多分、彼女に対しての愛情は
      恋愛感情とは違ったものだった……と思う。だから多分、その頃なら
      身を引いてたと思うよ。要は、彼女が幸せならそれでよかったんだ。
リタ   :ちなみに今は?
ウィル  :彼女が俺の手で幸せになってなけりゃダメ。
      俺以上に彼女を幸せに出来る人なんていないよ。
リタ   :お〜!? 妙に自信過剰じゃない!
      恋する男は違うわね。やるぅ〜。
ウィル  :だってよく考えても見ろよ。天性のボケっぷりにわがまま加減、おまけに
      日常的に何かしらと取っ組み合いしてなきゃ気が済まないあの異常性癖。
      俺以外の誰が耐えられるって言うんだ。
リタ   :そ、そんな自信満々で言われても……う、嬉しいの、それって?
ウィル  :いやあんまり全くむしろ全然。平和が好きなんだけどな、俺。
リタ   :それでもあえていばらの道を突き進む……や、やっぱり恋する男は強い……
      ってことにしときましょ(汗)。


44) ウィルは昔からソフィアに惚れてたわけだけど、もしもあのまま自分の国が滅びてなかったら、やっぱりソフィアを王妃として結婚したの? って言うより、よくよく考えると二人とも一人っ子だし、どっちかが嫁入り、もしくは婿入りしてしまうとその国の世継がいなくなるんじゃ・・・。 まさかウィルは第二婦人でも娶る気だったの?
ウィル  :人聞きが悪いなぁ……
ディルト :でもその通りだな。どちらも一人っ子な上、当時はどうだか分からんが
      今となっては他に王位を継げるものもいないだろう、お互いに。
      さあ、どうするのだ?(ニヤリ)
ウィル  :ニヤリって……くそ、自分は他がいるからって……
      政争に破れて都落ちしやがれ(ぼそ)
ディルト :こっそりそれも辛うじて聞こえる声で呪うのは止めてもらおうか。
      で、どうするんだ?
ウィル  :……結婚ねぇ。ずっと昔に、冗談めかしてローレンシア王にそんな話を
      されたことはあったけど。どうしてたでしょうね、あのままだったら。
      まだ気が早い話だったけど、俺の嫁候補に挙がってた中にはリタも
      いたっていう話も聞くし……逆にわかんなかったかもね。
ディルト :そう言えばヴァレンディアやローレンシアの王位継承者の第二位以降って
      どのような人物だったのだ?
ウィル  :ローレンシアはですねー、本気でいなかったみたいです。
      あの国の王族って代々どういう訳か晩婚が多くて、なりゆきで子供も
      少なかったみたいで。前の王様も一人っ子だったみたいだし。
      ヴァレンディアの場合は、俺は一人っ子だったけど、戦前までは
      叔父も従兄弟もいたから……まあ、どうやら殺されたみたいなんだけど。
ディルト :どうやらって、お前の親戚だろう。冷たい奴だな。
ウィル  :いや、戦後のどさくさでよく分かんなくって。
      そんな訳だから、当時の状況のままで、エルフィーナと結婚することに
      なってたら、俺が婿入りする可能性もあったかもしれませんね。
      もっとも、そう簡単にはこっちの陣営も納得しなかっただろうけど。
ディルト :ふむ……では、今はどうなのだ?
ウィル  :……………………(汗)。
ディルト :なんだその冷や汗は。
ウィル  :……いや……べつに……ま、まあ……立場的に言ったら以前より結婚は
      難しくなってるのは確かですね。
ディルト :歯に物の挟まったような言い方を……
      つまりは、何だ?
      狙うは既成事実だ、とか言い出したらさすがに怒るぞ。
ウィル  :……それ……ものすごーくいいなぁって常日頃思ってるんですが。
      相手がソフィアだってのが難しいところなんですよね……
ディルト :最大の難敵は他の誰でもない、彼女自身か……不毛だな。
ウィル  :うっ……な、泣かないもんっ!


43) 神速の剣士と呼ばれているサージェン氏。騎士団に組み込まれる前の、傭兵時代のご活躍を是非……
ウィル  :解放軍屈指の実力者でありながら、今迄殆ど影っつーか脇役の中じゃまぁ
      出演頻度は多いかな?程度の扱いを受けていたサージェン氏。
      ……まさか彼について質問が来る日が来ようとは……
ライラ  :も〜、作者もウィル君も、どうしてそんなひどいことばっかり言うのよ!?
      サージェンはかっこよくて、強くって、もう最高なんだからっ!
      ねえ、サージェン?
サージェン:本人に同意を求められても返答に困ることではあるが……
      まあ、ライラがそう思うのならそうなのだろう。
ウィル  :一生やってろ。
      ……今回の話題はサージェンさんの過去についてなんだが……
      これってネタばれに属する話題になるのかな?
サージェン:別にならんだろう。というより実のところ、そう根深い設定というものは
      俺には存在しないからな。
      俺がレムルスの騎士団に抜擢されたのは、18の頃。9年ほど前だな。
      その頃はレムルスはもちろんのこと、大陸中が平和で、未だに何故
      騎士以外の人間を騎士団に入れるという異例を国王陛下が行ったのかは
      わからない。
ライラ  :あの陛下だから特に深い意味は……(ぼそ)
サージェン:まあな。
      俺が入団して次の年に、ライラが聖騎士団に上がってきた。
      その時の教官を俺が務めたのだが……この辺りは短編(→少女に剣と花束を)
      を見てもらえればいいだろう。本題は、それ以前の話だったな。
ウィル  :騎士団に入った18歳のときには、もう既に「神速の剣士」って二つ名は
      ついてたんですよね?
サージェン:……そうだな、おそらくは。あまり自分の噂を聞いたという経験もないが。
      しかし別に、物語のような聞いて面白い仕事を請け負っていたわけでは
      ないのだがな。どういういきさつでそう呼ばれるようになったのか……
ライラ  :あれじゃない? 昔話してくれた、盗賊団百人斬り事件とか。
ウィル  :なんですかそのどうしようもないくらい率直で不穏な事件は。
サージェン:言葉通りだ。百余名からなる盗賊団の討伐を依頼されたので、
      やってきたというだけだ。
ウィル  :……一人で?
サージェン:ああ。実はその時同時に依頼を受けた仲間がいたのだが、揃って直前に
      逃げ出してしまってな。大人の汚さというものを初めて知った16歳の秋だ。
ウィル  :大人の汚さって……
      そういや、何となくサージェンさんって子供の頃が想像つかないって
      言ってたんだけど。作者が
ライラ  :そ、それでいいの、作者って……?
ウィル  :あんまりよくないと思うけど、言われて見るとそうだよね。
      そうじゃなけりゃ子供の頃からこんな感じだったとしか。
サージェン:こんな感じとはどういう意味だか詳しく聞きたい。
ウィル  :どうもこうもそのまんまだけど。……いや、いいんだけどね。
      そういえばサージェンさんっていくつのときから傭兵やってたの?
      どこかで『幼少の頃から〜』って一文を見た覚えがあるんだけど。
サージェン:……そうだな、いつくらいだったか……
      物心ついたときからとは言わないが、十になる前だったとは思うな。
ウィル  :うわぁ(汗)。るろ●に剣●より若い頃からだぁ(汗)


42) 「兄のようにしたっていた」と言っているリタ様でもあなたの方が年上なのでは?その上現在ではどう見てもウィルは弟扱い・・・?
リタ   :ううん、下よ。私。15だもの。ウィルは18。
ウィル  :登場人物紹介を参照してもらうと分かりやすいね。
      まあ、載ってないキャラも結構いるけどね。絵も古いし。
リタ   :皆の年齢ってどういう風になってるの? 一番歳食ってるのは?
ウィル  :言うまでもなくコルネリアス将軍だろ。62歳。一人で解放軍の平均年齢を
      上げてるんだ。
      その次に、随分飛ぶけど28歳のルドルフ・カーリアン。
      で、サージェンさんとツァイトの27が続くね。
リタ   :別に解放軍に30、40代の人がいないってわけじゃないのよね?
ウィル  :そう。物語にただ登場してないだけ。
      その次はライラさんとカイルとリュートの23かな。
リタ   :メインキャラは10代が多いわねー。作者の陰謀かしら。それとも羨望?
      えーと。ディルト様、ノワール19歳。ウィル、ブラン18歳。
      ユーリン17歳。ソフィア16歳。ルージュ、と私、リタが15歳。
      そして私の可愛いアリスが12歳で最年少ね。
      主要キャラはこんなものかしらね。でもこれって、人によっては
      物語中に誕生日が来たりして変わってきてるんじゃないの……?
ウィル  :まあ、そりゃそうだけど。でも1歳2歳違ったってあんまり変わんないし。
リタ   :いい加減ねぇ。
ウィル  :誕生日が来たことで年上の人間が年下になっちゃったりしたら多少
      気にするだろうけど、当たり前だがそんな事はありえないし。
リタ   :いやそれは確かに大幅に気になる気はするけど……あったら怖いわよ。


41) 「十二歳にして国内随一の魔術士だった国王自らが敵前に立ち、その戦いを指揮していたのだ。」とか色々ディルト様が誉めてるけどもしかしてウィルって凄い人?その上偉いのでしょうか?
ウィル  :凄い……かどうかは分かんないけど。……まあ、身分に関しては謙遜しても
      しょうがないことだからね。一般的な基準から言えば偉い人ってことに
      なるのかな。滅んだとは言え元は一国の王だしね。
ディルト :それこそ謙遜だろう。幼くして音に聞こえた魔術士、聖王国の王、
      ウィルザード・アルシディアス・ラス・ヴァレンディと言えば
      当時は遠きレムルスにおいても子供ですら知っていたぞ。
ウィル  :……噂には尾鰭がつくって考えたことありません?
ディルト :しかし根拠のない噂でもないだろう?
      それに実際お前の力を間近で見ても、噂に偽りがあるとは思えんが。
ウィル  :どっちかっていうと、俺が有名になったのは、聖王国の国王って身分と
      師匠のネームバリューに起因してると思うんだけどなぁ。
      他の教会魔術士と比べたって……そうそう変りゃしないですよ。俺。
      ただ、地力は違うから、術の威力とか継続時間とかは上回るけど
      構成力や精度なんかも混ぜて、総合的に判断したらせいぜい、
      教会魔術士でも上位クラスではあるかな、くらいだと思うんですけどね……
ディルト :大陸中の魔術士の最高峰である教会魔術士の、その中で上位クラスなら
      それだけで十分に人の噂に上ると思うのだが……


おしえて☆ウィルくん